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お盆アイデンティティーの話

公開日: : 宗教

お盆でございますね。

お盆休みをご実家で過ごされている方、或いは観光地・行楽地で過ごされているという方もたくさんいらっしゃることでしょう。

お盆休みのない私としましては羨ましい限りです。

 

ソニー損保の調査によりますと、今年はあまり長い連休をとる人は少なかったようです。

盆休み

15、16日が土日と重なったせいでしょうか。

 

また、同じくソニー損保の調査では交通手段は圧倒的に自動車が多いという結果が出ています。

交通手段そして、Uターンのピークは15日・16日です。(ソニー損保調べ)

Uターン

この両日は関越自動車道上り高坂SA付近で45kmの渋滞が予測されているほか、東北自動車道や東名高速道路(いずれも上り)でも40kmの渋滞が予測されている箇所がありますので、皆様、くれぐれも事故のないようお気を付けください。

 

盂蘭盆

この日にご先祖様を祀るという行事は、中国仏教の盂蘭盆会を起源としています。

道教では中元節(7月15日)は地官大帝の誕生日とされ贖罪の行事が催されていましたが、この日に合わせて仏教では祖霊の供養を行うようになりました。盂蘭盆会と呼ばれたその行事が日本にも入ってきて、略されて “盆” または “お盆” と呼ばれるようになったそうです。

 

また、ご先祖様にお供え物をするという風習が、江戸時代にはお世話になった方へ贈り物をするようにまでなり、それが “お中元” というものになっています。

 

なお日本でも以前は7月15日をお盆としていましたが、新暦が採用されてからはひと月ずらして8月15日をお盆とするのが一般的となりました。

 

催し事

13日にはご先祖様をお迎えするための野火 “迎え火”、16日にはお送りするための “送り火” などの催しがあります。

京都の五山送り火が有名ですよね。

五山送り火

 

灯籠流しも送り火の一種です。

 

そして盆踊りも忘れてはならないお盆の催し事です。

とは言っても本来の先祖を供養するための踊りという意味合いはとうの昔に薄れて、とにかく踊って楽しもうという感じではありますが。

宗教的な色をなくすために、”盆踊り” という名称をつかわなかったり時期をずらすことも多いようです。

 

風習

キュウリやナスに割り箸などを刺し込んで馬を作るという風習がありますね。私も子供の頃にやった記憶があります。

これは ”精霊馬” というもので、ご先祖様があの世とこの世の行き来に使う乗り物という意味があるそうです。

だいぶ乗りにくそうですが、大丈夫なのでしょうか?

今後作られることがある方は、よく実ったキュウリやナスを用意し、鞍を作ってあげるといいかもしれません。

 

お盆は自分を見つめ直すいい機会にもなり得ると思います。

ご先祖様を迎え入れ送り出すまでの期間、それは自分のルーツに触れられる時間でもあります。代々のご先祖様がいてくれたからこそ現在の自分が存在していられるということを実感しましょう。

 

故郷を遠く離れて暮らしている方は、久々に会う家族や親類、また古くからの友人・知人と接することで今までの人生を振り返ることができます。

都合で故郷に帰れない方も、数々の思い出を心に浮かべると、たくさんの人たちとの繋がりの中で生きてきたことを感じられるでしょう。

 

自分は何者なのか、どこへ向かっていくのか・・・

改めて考えてみると、何か大切なことに気付くかもしれません。

そして、つぎの世代へと繋いでいくという使命も我々は担っているのです。

 

今まで歩んできた道は、これから進むべき道にも繋がっています。

 

そういったことを、渋滞で進まない道すがら、考えてみてはいかがでしょうか?

 

人生の新たな旅の始まりに、 盆・ボヤージュ!!

 

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