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津波の観測方法の話

公開日: : 最終更新日:2015/09/20 気象

現地時間16日午後7時54分頃(日本時間17日午前7時54分頃)に南米チリ沖で発生したマグニチュード8.3の巨大地震により、震源近くの町・コキンボでは高さ4.6mの津波が観測されたそうです。

 

チリ沖の辺りは、南米プレートという岩盤の下にナスカプレートという岩盤が沈み込んでいっているため、マグニチュード8クラスの地震が何度も起こっています。

2014年にはマグニチュード8.1、2010年にはマグニチュード8.8の巨大地震が発生し、大きな被害を生んでいます。

1960年にはマグニチュード9.5という観測史上世界最大の地震が起こり、チリ沿岸部は18mの津波に襲われました。日本でもこの地震の津波により140人以上の死者・行方不明者が出たそうです。

 

今回の地震により日本でも18日午前9時38分に岩手県久茲港で80cmの津波が観測された他、太平洋沿岸の各地で50cm以下の津波が観測されています。大きな被害はなかったようですね。

 

 

海面水位の観測

海面水位は検潮所にある検潮儀や津波観測計によって常時観測されています。

検潮所

電波式検潮儀

電波式検潮儀

電波式検潮儀の模式図(気象庁ホームページより)

検潮井戸の上の送受波器から電波を発射し、海水面と同じ高さの水面から跳ね返ってきた電波を送受波器で受信するまでの時間により海面水位を観測する仕組みです。

 

フロート式検潮儀

フロート式検潮儀

フロート式検潮儀の模式図(気象庁ホームページより)

検潮井戸の上から吊るした ”浮き” を海面水位と同じ高さの測定面に浮かべ、この ”浮き” の動きを測定器で計測することにより海面水位を観測する仕組みです。

 

これら2種の検潮儀は、検潮所という小さな建物の中に設置されています。

検潮所

検潮所外観(気象庁ホームページより)

 

津波観測計

音波式津波観測計

音波式津波観測計

音波式津波観測計の模式図(気象庁ホームページより)

送受波器から発射された超音波が海水面から跳ね返り再び送受波器に戻るまでの時間により海面水位を観測する仕組みです。

 

電波式津波観測計

電波式津波観測計

電波式津波観測計(気象庁ホームページより)

送受波器から発射された電波が海水面から跳ね返り再び送受波器に戻るまでの時間により海面水位を観測する仕組みです。

 

これら2種の津波観測計は、建物内ではなく、波の静かな港湾の堤防や岸壁に設置されています。

 

遠地津波観測計

遠地津波観測計

遠地津波観測計感部写真(気象庁ホームページより)

南米辺りなどで発生した地震による津波が日本沿岸に到達する前に検知することを目的に設置された観測計です。

 

圧力センサーにより水圧を測定し、その上にある海水の高さを観測します。観測データは気象衛星ひまわりを経由して気象庁に伝送されます。

 

平成八年(1996年)に、日本最南東端である南鳥島付近の海底に設置されました。

南鳥島の位置

南鳥島の位置(気象庁ホームページより)

南鳥島は東京の南東約1860kmに位置しています。

 

 

南米で起きた地震により発生した津波は約1日かけて日本の沿岸部に到達し、時には大きな被害をもたらすこともあります。

沿岸部にお住いの方はよくご承知でしょうが、地球の裏側だからといって油断してはいられませんね。

 

今回の記事は気象庁ホームページを参考にさせていただきました。

 

 

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